広告を書くとき、ストーリーを書けとよく言われますよね。
例えば、不朽の名コピーはストーリーを語っています。
「私がピアノの前に座るとみんなが笑った・・・」
「25年前のうららかな晩春の午後、2人の青年がある大学を卒業した。互いによく似た2人だった。2人とも成績は中の上・・・」
一つ目は、音楽の通信講座のための広告、二つ目は、ウォールストリート・ジャーナル購読のための広告です。
確かに、人の話を聞くときも、単なる情報よりストーリーを聞く方がより興味を持って聞けますよね。
例えばこんな感じ。
「私は野球が好きです。
野球は国民的スポーツですし、国際大会では日本の応援で熱くなります。
シーズン中はひいきの球団をいつも応援しています。」
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「私が小学生のころ、空き地で野球の試合をしたことがありました。
そのころは特に野球が好きなわけでもなく、誘われるからやる、みたいな感じでルールも詳しくなかったのです。
そんな中、私が打席に入ったとき、「バントしろ!」と上級生から指示されたのですが、バントの意味が分からず、馬鹿にされたり笑われたりと、大変恥ずかしい思いをしました。
しかたなく、向かってくる球に思いっきりバットを振ったらまさかの大ホームラン!
“お前スゲーなぁ”と一躍ヒーローに!
それ以来、私は野球が好きになりました。」
実はこれには理由がありました。
心理学者によると、人の脳は、もともと話を聞くのが好きで、それがほかの動物よりも圧倒的に優れた点であること。
人は体験したことを別の人に話して聞かせ、聞いた人はその事柄を自分が経験したことのように想像できますよね。
それに、ストーリーを語ることで生き生きとした体験が人に伝わるという事実は、科学者により証明されています。
つまり、見込み客にはたらきかけるには、商品にまつわる生き生きとしたストーリーを書けばいいわけです。
歴史に名をのこす名コピーにはこの手法が使われていて、いまも色あせません。
みなさんにとっても有効なはずです!!