ほぼ100文字 ~トライボロジーのつぶやき~

お客さんから頂いた声です。
これまでは、メーカーの指示にしたがって、定期的に油を交換してました。
でも、機械の油を交換せずにきれいにしただけで、約150万円/半年のコスト削減ができました(^^)

人は血液検査をして病気の予防をします。
わざわざお腹を切って調べることなんてしませんよね。
でも、機械になったとたん、メスを入れて(分解して)いませんか。
実は機械も人と同じように血液検査をすれば、メスを入れることなく故障の予防ができるんです。

産業機械は定期検査で部品が交換されます。
しかし、まだ使えるのに取り換えていることが多いんですね。
いぜん交換され捨てられたベアリングを調べて分かったことです。
それって、非常にもったいないと思いませんか?
時間もコストも。

油分析は、たいてい慣習的に決まりきった項目で行われますよね。
しかし、今かかえている根本的な課題を解決する手段として油分析をするのであれば、その目的に合った項目を選ぶべきですよ。

お客さんから頂いた声。
「これまでは、メーカーの指示どおりに機械を定期的に分解点検していましたが、油分析を行うことで分解点検が不要になり、メンテナンスコストを大幅に削減することができました。」(言い回しは少し変えています)

機械の油の粘度は40℃の動粘度で分類されますが、作動中は温度が上がり、粘度が下がります。
なので、作動中の温度における粘度が重要になります。
私は粘度を温度換算するとき、Waltherの式を用います。

トライボロジーと経済は、密接に関係しています。
トライボロジー技術を上手く使えば、機械の保全費はGDP換算で約3%節減できるとされています。
GDPを自社の売上と考えてみてください。
トライボロジーがいかにコスト削減の武器になるかが分かりますよね。

トライボロジーを利用した油の分析は、機械を健康に保つために必要です。
ひとの健康をしらべる血液検査みたいなものなので、調子が悪くなる前にやるのが基本。
機械には健康で長く働いてもらいましょう。

工場の床が油まみれになってませんか?
油がもれているとすると、周りの目に見えないほど小さな砂やゴミが油に入っていることが原因かもしれません。
先ずは、油の汚染状態をしっかり調べてみて下さい。

機械の油が減ると油を足しますよね。
そのとき、間違えて、または、わざと違う油を入れないでください。
油に含まれている添加剤どうしが反応して、油の性能が悪くなる恐れがありますよ。

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