
突然ですが、
人は目標に近づけば近づくほど、そこへたどりつくためにより多くの努力をするようになる。
って、どういうことか分かりますか?
このような実験結果があるんです。
コーヒーを1杯飲むたびにスタンプが1個押されるカードがあります。
そのカードにスタンプが10個たまると無料でコーヒーが1杯もらえるしくみですね。
実験では、2つのカードが用意されました。
1つはスタンプが10か所押せるカードで、まだ1つもスタンプは押されていないもの。
もう1つはスタンプが12か所押せるカードで、すでにスタンプが2個押されているもの。
無料でコーヒーをもらうためには、どちらのカードでも10個のスタンプが必要ですよね。
にもかかわらず、はじめからスタンプが2個押されていたカードを使ったほうが、コーヒーを飲む回数が多くなる結果になったんですね。
これは、あたかも目標に向かって前進しているかのように思えることで、目標へたどりつくための努力を進んでするようになった、と言えませんか。
人が目標を達成したいと考えるとき、どれだけ到達したかというようなとらえ方をしますよね。
だとすると、お客さま特典をオファーするとき、すでに目標の一部が達成された状況をお客さまに提供してあげれば、お客さまは自ら進んでその特典をもらうように努力してくれるってことですね。