問い合わせが来ないHPの共通点。直すべき順番

問い合わせが来ないHPの共通点。直すべき順番

結論から、いきます。 問い合わせが来ないHPには、共通点が4つあります。そして直す順番も決まっています。デザインは、その4つを直したあと。順番を逆にすると、お金だけ減って結果は変わりません。

まず、状況を整理させてください。

  • アクセスもゼロ → 見つけてもらえていない問題(別の話です)
  • アクセスはあるのに問い合わせゼロ今日の話

後者のとき、何が起きているか。見に来た人が、数秒で帰っているんです。

人がWebページを開いてから「ここは自分に関係あるか」を判断するまで、体感で言えば一瞬です。読み込む前に、見た瞬間の印象で決めている

つまり、あなたのHPの下のほうにどれだけ良いことが書いてあっても、そこまでたどり着いていない可能性が高い。中身が悪いんじゃない。入口で止まっているんです。

だから直す順番も、入口からになります。順番に行きましょう。

順番①:何屋か、1秒で分かる?

一番上です。ここが最大の関門。

HPを開いて、一番上に何が書いてありますか?

❌ 「お客様の笑顔のために、誠心誠意」 ❌ 「私たちは、価値創造をリードするパートナーです」 ❌ (きれいな写真だけで、文字がない)

これ、何屋か分かりません。分からない状態で、人は次に進みません。

正解はシンプルです。

⭕ 「〇〇市の外壁・屋根塗装」 ⭕ 「製造業向けの、生産管理システム開発」 ⭕ 「相続の手続きを、まるごと代行する行政書士

かっこよくなくていい。分かればいい。 抽象的なキャッチコピーは、すでに会社を知っている人には響きますが、初めて来た人には何も伝えません

自己点検の方法を教えます。家族や、業界外の知り合いにHPを3秒だけ見せて、閉じてもらってください。 そして聞く。

「今の、何の会社だった?」

答えられなかったら、そこが原因です。デザインの話じゃない。一行の話です。

地域名を入れる話は「地域名+業種」で検索されたときに出てくる会社になるにも書きました。地域名+業種は、それだけで最強の一行になります。

順番②:誰向けか、書いてある?

何屋かが分かったら、次はこれ。

「それ、私向け?」

見る人は必ずこれを考えます。そして書いていなければ、「たぶん違うな」と判断されます。 人は、迷ったら進まないので。

だから書いてください。

  • 築20年以上の戸建てにお住まいの方へ」
  • 従業員10〜50名の製造業の経営者へ」
  • 初めて相続手続きをする方へ」

ここで多くの社長が抵抗します。「絞ったら他のお客さんが来なくなるのでは?」と。

気持ちは分かります。でも実際はです。「誰でもどうぞ」は「誰にも刺さらない」。絞ったほうが、その人が強く反応し、しかも意外と周辺の人も来ます。この考え方は狙ってはいけないターゲットの秘密で詳しく書かれているので、抵抗がある人はそちらを先に読んでください。

ちなみに「誰向けか」は、必ずしも属性でなくていい。困りごとで書くほうが強いこともあります。

エアコンから水が垂れている方へ

これ、まさにその状況の人が読んだら、絶対に止まります。

順番③:問い合わせ方法、分かりやすい?

ここで落としているHP、めちゃくちゃ多いです。しかも一番簡単に直せる

チェック項目はこれだけ。

チェックよくあるNG
電話番号がすぐ見えるか一番下にしかない/画像なのでタップできない
スマホでタップして発信できるか数字がテキストになっていない
フォームが遠くないかメニューの奥深くにある
入力項目が多すぎないか住所・年齢・職業まで必須
何が起きるか書いてあるか送ったあとどうなるか不明

とくにスマホでの電話番号。今はほとんどの人がスマホで見ています。番号が画像になっていてタップできないと、わざわざメモして掛け直す人はほぼいません

そして入力項目の数。フォームの必須項目、いくつありますか? 迷ったら削ってください。名前・連絡先・用件。この3つで足りることが大半です。 住所も年齢も、あとで聞けます。

もう1つ、意外な盲点。「送ったあとどうなるか」を書くこと。

「1営業日以内にご返信します。しつこい営業はしません」

この一行があるだけで、送信ボタンを押す人が変わります。**押さない理由の多くは「面倒」ではなく「怖い」**なんです。売り込まれるんじゃないか、断りにくくなるんじゃないか。その不安を、先に消してあげてください。

順番④:実績、載ってる?

最後がこれ。優先順位は4番目ですが、効き目は大きい。

見に来た人の最後の関門は、**「本当に大丈夫?」**です。ここを越えるのが実績です。

でも、大量に必要なわけじゃありません。1件を丁寧に書くほうが効きます。

  • どんな人・会社が(業種、規模、地域)
  • 何に困っていて
  • 何をして
  • どうなったか

この形式が強いのは、読む人が自分に置き換えられるからです。「うちと同じ状況の会社が、解決してるんだ」——これが安心につながる。

守秘義務で書けない業種もありますよね。その場合は業種と困りごとだけでいい。「〇〇市の製造業/設備の異音への対応」。それでも、ゼロとは全然違います。

実績を書き足していく習慣についてはホームページは作って終わりではないにまとめました。古い実績しかないのは、実績がないのと同じくらい不安を与えますので、そこも合わせて。

なぜデザインを後回しにすべきなの?

ここ、逆張りの話をします。

「HPの反応が悪い」と感じたとき、多くの人が作り直しを考えます。でも考えてみてください。

デザインを一新して、キレイになった。でも一番上は相変わらず「お客様の笑顔のために」。誰向けかは書いていない。実績は3年前のまま。

——何も変わりません。 キレイになっただけです。

一方、デザインは今のままでも、

  • 一番上に「〇〇市の外壁塗装」と書いた
  • 「築20年以上の戸建ての方へ」と書いた
  • 電話番号をスマホでタップできるようにした
  • 先月の事例を1件載せた

これ、全部タダで、今日できます。そしてこっちのほうが効きます。

デザインが不要という話ではありません。順番の話です。中身が整ってからデザインを整えると効きます。中身が空のままデザインだけ整えると、空箱がキレイになるだけなんです。

そもそも「HPを直す前に見るべき数字」の話は広告を出す前に見るべき“社内の数字”3つにも通じます。お金を使う前に、無料の整備を終わらせる。原則は同じです。

直したあと、何を見れば効果が分かる?

直したら、放置しないで見てください。見るのはこの3つ。

  1. 問い合わせの件数(月ごとに手書きでいい)
  2. 問い合わせの「中身」(見当違いの問い合わせが減ったか?)
  3. 「HP見ました」と言われた回数

2つ目が地味に重要です。誰向けかを書くと、そもそもズレた問い合わせが減ります。件数が減ったように見えても、中身が良くなっていれば大成功。数だけ見て「効かなかった」と判断しないでください。

そして、すぐには変わりません。1週間で判断しない。3か月見てください。 直したことは消えずに積み上がります。

今日やること

スマホでHPを開いて、一番上に何が書いてあるかを声に出して読んでください。

それで「何屋か」が分かりますか? 分からなかったら、その一行を書き換えてください

「〇〇市の、△△屋です」

それだけ。10分で終わります。あなたの会社は、ちゃんと良い。 あとは、それが伝わる形になるだけです。応援しています!

よくある質問

問い合わせが来ないのは、デザインが古いからですか?

デザインが原因であるケースは、実はそれほど多くありません。多いのは「何屋か1秒で分からない」「誰向けか書いていない」「問い合わせ方法が分かりにくい」「実績が載っていない」の4つです。この4つはお金をかけずに直せます。デザインの刷新は、その4つを直したあとで検討すれば十分です。

アクセスはあるのに問い合わせがゼロなのはなぜですか?

見に来た人が、自分向けのサービスかどうか判断できないまま帰っている可能性が高いです。人はページを開いて数秒で「ここは自分に関係あるか」を判断します。トップページの一番上で何屋か・誰向けかが伝わっていないと、中身を読む前に離脱します。まずそこを点検してください。

実績や事例がまだ少ない場合はどうすればいいですか?

件数が少なくても構いません。1件を丁寧に書くほうが効きます。どんな困りごとの人が、何をして、どうなったかを具体的に書けば、読む人は自分に置き換えられます。守秘義務がある場合は業種と困りごとだけでも十分です。ゼロと1件では、読む人の安心感がまったく違います。

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