宝くじって、買いますか?
私は買っちゃいます。
特にジャンボと名のつく1等賞金が大きい宝くじを。
むかし宝くじを買って、いくら回収できるか(期待値)を計算したことがあります。
当然、買うだけ損する結果になったことは、みなさんの想像どおりです。
当選する確率を考えれば買ってはいけないはずなのに、、、
頭ではわかっているつもりなのに、、、
なぜ買ってしまうのでしょうね?
「買わなきゃ当たらない」
「ひょっとしたら当たるかも」
というささやきが聞こえてくるんですよね。
大きな報酬を得られる可能性があると、たとえ期待どおりの結果になりそうになくても、脳の反応が大きくなることが分かっているそうです。
つまり、わたしたちの脳は、報酬の大きさに対しては敏感に反応するけれど、その報酬をほんとうに貰えるかどうかという確率にはとても鈍感ということなのでしょう。
この脳の特性って、ビジネスに使えないでしょうか?
宝くじを販売する、ということではありません。
大きな報酬を用意する、ということです。
たとえば、1個1,000円の商品を、販促キャンペーンで1万個売りたいとすると、、、
1%引きにしたところでインパクトは小さくお得感を演出できないし、10%引きにすると少しはインパクトがあるかもしれないけど、飛びついて買いたくなるレベルでもないですよね。
ではどうするか?
報酬を用意するんです。
「抽選で1名様に10万円を贈呈!!」とか。
1万個で計算すると、1%値引きしたときと同じ粗利を確保できるし、インパクトも大きいですよね。
10万円もらえる確率は1/10,000で、ほぼありません。
しかし、10万円には敏感に反応しても、10万円もらえる確率にはとても鈍感なわけですからね。
手に入る確率がいかに低くても、アッと驚くぐらいの報酬を1つ用意することで効果的に販促できる、ということです。