口コミを増やす頼み方。嫌がられない一言
結論から、いきます。 口コミは、待っていても増えません。そして増やす方法は「頼む」の一択です。ただし、頼むタイミングと一言を間違えると気まずくなる。だから今日は、そこだけを丁寧にやります。
なぜ、待っていても口コミは増えないのか?
自分がお客さんだったときを思い出してください。すごく良いサービスを受けたあと、わざわざスマホを開いて口コミを書きましたか?
書いてないですよね。私も書いてません。悪気があるわけじゃない。満足した人は、満足したまま帰るんです。満足はゴールなので、そこから先の行動が起きない。
一方で、不満を持った人は違います。言いたいことがある人は、頼まれなくても書く。だからこそ、放っておくと口コミ欄は「わざわざ書きたくなった一部の人」の声に偏るんです。
つまりこういうことです。
口コミが少ない・偏っているのは、あなたのサービスが悪いからではなく、満足した人に書く理由を渡していないから。
あなたのせいじゃありません。仕組みの話です。だから仕組みで解決できます。
いつ頼むのが正解?——「その瞬間」を逃さない
一番よくある失敗は、後日メールでまとめてお願いすること。返信率、悲しいほど低いです。
正解は、満足が言葉や表情になって出た、その瞬間。
- 「わあ、キレイになった!」と言われた直後
- 「思ったより早かったです、助かりました」と言われた直後
- 施工後・納品後に、お客さんが仕上がりをじっと見ている時
- 会計時に「また来ますね」と言われた瞬間
この瞬間、お客さんの中には**「良かった」という気持ちが残っている**。その気持ちに置き場所を渡してあげるだけなんです。
逆に、満足したかどうか分からない相手に頼むのはやめましょう。それは相手に判断を押し付ける行為で、気まずさの原因になります。全員に頼まなくていい。手応えがあった人にだけでいいんです。
嫌がられない一言は、どう言えばいい?
言い方を型にしておくと、迷わなくなります。3つの要素を入れてください。
- お礼(気持ちを受け取ったことを伝える)
- 理由(なぜお願いしているのか)
- 軽さ(断ってもいい空気を残す)
こんな感じです。
「ありがとうございます、そう言っていただけると本当に嬉しいです。 実は、うちみたいな小さいところは次のお客さんが不安なく選べる材料が少なくて。 もしお時間あったら、一言だけで構わないので感想を書いていただけると助かります。難しかったら全然大丈夫です!」
ポイントは「次のお客さんのため」という理由づけです。「うちの売上のため」だと頼まれた側は動きにくい。でも「これから来る人が不安なく選べるように」だと、人の役に立てる話になります。人は、誰かの役に立てるお願いには応じやすい。
そして最後の「難しかったら大丈夫です」。これ、絶対に入れてください。逃げ道があるお願いは、断られても関係が壊れません。
書いてもらう「場所」を、その場で渡せていますか?
一言頼むところまで完璧でも、ここで9割が脱落します。
「Googleで検索して、うちの名前を出して、下にスクロールして、クチコミを書くを押して……」
無理です。誰もやりません。手間を1つでも減らしてください。
- QRコードを印刷して渡す(レジ横に立てる、名刺サイズで渡す、領収書に貼る)
- 口コミ投稿ページのURLを、LINEやメールで直接送る
- 完了報告のメールに、投稿リンクを1本だけ貼る
Googleビジネスプロフィールの管理画面には、口コミを書いてもらうための専用リンクを取得する機能があります。まだプロフィール自体を埋めていない人は、先にGoogleビジネスプロフィールを本気で使う手順からどうぞ。
QRコードなら、その場でスマホをかざすだけ。「今、ここで」書いてもらえる確率が段違いに上がります。
星だけでなく「何が良かったか」を書いてもらうには?
星5つだけの口コミ、実はあまり効きません。読む人が知りたいのは点数ではなく、**「自分と似た状況の人が、何に助かったのか」**だからです。
だから、頼むときに答えやすい質問を1つ添える。
- 「どこが一番助かりましたか? それを一言で書いていただけると嬉しいです」
- 「うちに頼む前は、何が心配でしたか?」
- 「どんな方におすすめできそうですか?」
「感想を書いてください」は難しい。でも「一番助かったのはどこですか」なら答えられる。質問を渡すと、文章が返ってきます。
とくに2つ目の「頼む前は何が心配でしたか」は強力です。これから検討する人が抱えている不安と、だいたい同じですから。その不安が「解消された」と書かれた口コミは、どんな広告コピーより効きます。この「お客さんの言葉を使う」という発想は、反応が取れる見出しの作り方にも通じる話です。
絶対にやってはいけないこと
正攻法だけでいきましょう。ここは短く、はっきりと。
- ❌ サクラ・自作自演(身内や知人に書いてもらうのも含む)
- ❌ 割引やプレゼントと引き換えに頼む(多くのプラットフォームでポリシー違反)
- ❌ 良い評価をくれそうな人だけを選んで、悪い評価を出さないよう誘導する
- ❌ 厳しい口コミに感情的に反論する
とくに見返りは危険です。バレれば口コミごと消える可能性がありますし、読む人にも意外と見抜かれます。似たような褒め言葉が同じ時期に並んでいる口コミ欄、なんとなく怪しく感じたことありませんか? あれです。
厳しい口コミが来たときは、投稿者ではなく「これを読む次のお客さん」に向けて返信すると考えてください。事実を確認し、非があれば謝り、対応したことを短く書く。それだけで、むしろ信頼が上がります。完璧な星5つだけより、リアルなんです。
今日やること
今日か明日、「ありがとう」と言ってくれたお客さんが1人いるはずです。その人に、これだけ言ってください。
「もしよかったら、一言だけ感想いただけませんか? 難しかったら大丈夫です」
そしてその場でQRコードかリンクを渡す。それだけです。
断られてもいいんです。ゼロが1になるところから、口コミ欄は動き始めます。あなたのサービスは、ちゃんと良い。あとは、それが見える場所に置かれるだけです。応援しています!
よくある質問
口コミをお願いするのは図々しくないですか?
満足しているお客さんにとっては、まったく図々しくありません。むしろ「良かったと伝える場所」を教えてもらえるのは親切です。図々しく感じるのは、満足したかどうか分からない相手に一律で頼むときです。喜んでもらえた手応えがあった瞬間に、その人にだけ頼めば、嫌がられることはほとんどありません。
口コミの見返りに割引やプレゼントを渡してもいいですか?
やめてください。Googleをはじめ多くのプラットフォームで、対価と引き換えの口コミはポリシー違反とされています。発覚すれば口コミが削除されたり、プロフィール自体に影響が出ることもあります。何より、お金で買った評価は読む人に見抜かれます。増やすなら正攻法だけでいきましょう。
星の数だけの口コミでも意味はありますか?
ないよりは良いですが、効果は限定的です。読む人が知りたいのは「自分と同じ状況の人が、何が良かったと感じたか」だからです。星5つだけの口コミより、短くても具体的な文章がある口コミのほうが背中を押します。頼むときに「どこが良かったか一言だけ」と添えると、文章をもらいやすくなります。
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