紹介が増えない原因と、紹介が生まれる形のつくり方

仕事には満足してもらえている。それなのに、紹介が増えない。
原因は「紹介したくない」ではなく、「紹介しにくい」ことにあります。

紹介が起きるには、満足したうえで 「紹介できる相手が身近にいて」「その場で説明できて」「言ってもいい雰囲気がある」 の3つが同時に必要です。どれか1つ欠けるだけで起きません。 満足度をさらに上げても、欠けている1つが埋まらなければ件数は変わりません。 逆に言えば、満足しているお客さまがいるなら、残りを整えるだけです。

詰まっているのは、5つのどれかです

1何をしている会社か、10秒で言えない

よくある言い方:「お客さんに「で、何屋さん?」と聞かれる」

紹介の場面は立ち話です。長い説明をする余裕はありません。だから、お客さまが10秒で言える一文があるかどうかで決まります。ここで使うべきなのは、こちらが考えたキャッチコピーではありません。お客さまが実際にこちらを人に説明したときの言い回しです。その言葉は、次のお客さまにも通じます。まず、聞き出してください。

2誰を紹介すればいいのかが、伝わっていない

よくある言い方:「「いい人がいたら言っておくね」で止まる」

この一言が出たら、たいてい紹介は来ません。悪気があるわけではなく、相手が「誰を探せばいいのか」を自分で考えなければならない状態だからです。こちらから条件を1つに絞って伝えると、相手は心当たりを思い出すだけで済みます。「業種」ではなく「困っている状態」で言うのが要点です。人は、知り合いの業種より、知り合いの愚痴のほうを覚えています。

3頼んでいない

よくある言い方:「良いものを出していれば、自然に広がるはずだ」

広がることもありますが、待っている間は件数を読めません。頼むこと自体は、相手の負担になりません。負担になるのは、相手に探させる頼み方です。条件を絞って伝え、心当たりが無ければそれで終わり、という形にしておけば、断る側にも負担は残りません。言う場面は、こちらの仕事が形になって相手が喜んでくださった直後がいちばん自然です。

4紹介したあと、どうなったかを伝えていない

よくある言い方:「一度は紹介してもらえたが、それきり」

紹介する人は、自分の信用を貸しています。だから、その後どうなったのかが分からないままだと、次を紹介しにくくなります。「ご紹介いただいた件、無事に進んでいます」という一報だけで、紹介した方の面目が立ちます。ここが保たれるかどうかが、2回目があるかを決めます。うまくいかなかった場合も同じで、黙っているより伝えたほうが関係は続きます。

5紹介してくれる人が、誰なのか把握できていない

よくある言い方:「紹介はありがたいが、どこから来たかは覚えていない」

紹介の大半は、ごく少数の方から出ていることがほとんどです。にもかかわらず、その方々が誰なのかを把握していないと、全員に一律で頼むことになります。まず、これまでに一度でも人を紹介してくださった方を書き出してください。名簿は紙でもエクセルでも構いません。その方々にだけ、条件を絞って伝える。これだけで件数は変わります。

頼み方を、1か所だけ変える

いちばん効くのは2番です。頼み方を、たった1か所だけ変えます。 「どなたか紹介してください」を、 「こういうことで困っている方がいらっしゃったら」に変える。 これだけです。

言い方相手がすること起きること
どなたか紹介してください 誰を探すか、自分で考える 「いい人がいたら言っておくね」で終わる
◯◯業の方がいらっしゃったら 業種で知り合いを思い出す 思い出せることもあるが、相手が困っているかは分からない
◯◯で困っている方がいらっしゃったら 愚痴を言っていた人を思い出すだけ 具体的な顔が浮かぶ。浮かばなければ、それで終わり

人は、知り合いの業種より、知り合いが困っていたことのほうを覚えています。 だから「状態」で言います。条件は1つに絞ってください。 2つ以上並べると、両方に当てはまる人を探すことになり、また相手の負担に戻ります。

お礼に値引きをしないほうがいい理由

紹介の謝礼として値引きを用意すると、紹介が「得をするための行為」に変わります。 紹介する側は相手に対して後ろめたさを持ち、紹介された側は売り込まれたと感じやすくなります。 関係が壊れると、その方からの紹介そのものが止まります。

実際に喜ばれるのは、紹介したあとに何が起きたかを伝えることです。 紹介する人は、自分の信用を貸しています。 「ご紹介いただいた件、無事に進んでいます」の一報で、その方の面目が立ちます。 うまくいかなかったときも同じです。黙っているより、伝えたほうが関係は続きます。

担当するのは

中小企業診断士(経済産業大臣登録)の吉田直樹が担当します。 製鋼プロセスの技術開発に6年、設備診断に20年携わりました。 現場で人に動いてもらうには、正しさより「言い方」が要ることを、 そこで何度も経験しています。紹介の話も、同じところに行き着きます。

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紹介を増やす前に、いま取引のある先が細っていないかを確かめるなら、 既存客の売上が減った原因を、取引先別に切り分けるをご覧ください。

よくあるご質問

お客さまには満足していただいている実感があります。それでも紹介が来ないのはなぜですか?
満足と紹介は別のことだからです。紹介が起きるには、満足したうえで「紹介できる相手が身近にいて」「その場で説明できて」「言ってもいい雰囲気がある」という3つが同時に必要になります。どれか1つでも欠けると起きません。満足度を上げても、この3つが揃わなければ件数は変わりません。逆に言えば、満足しているお客さまがいるなら、あとは残りの条件を整えるだけです。
紹介をお願いするのは、押し付けがましくないでしょうか。
頼み方によります。「どなたか紹介してください」は、相手に負担がかかります。誰を探せばいいのかを、相手が自分で考えなければならないためです。負担を減らすには、こちらから対象を具体的に伝えます。「同じように、取引先ごとの売上を出せていない会社さんがいらっしゃったら」のように、条件を1つに絞って言うと、相手は心当たりを思い出すだけで済みます。思い当たらなければ、それで終わりです。断る負担もありません。
紹介してくださった方に、お礼として値引きをしたほうがいいですか?
おすすめしません。値引きを条件にすると、紹介が「得をするための行為」に変わります。そうなると、紹介する側は相手に対して後ろめたさを持ちますし、紹介された側も「売り込まれた」と感じやすくなります。実際に喜ばれるのは、紹介したあとに何が起きたかを伝えることです。「ご紹介いただいた件、無事に進んでいます」という一報だけで、紹介した方の面目が立ちます。ここが保たれるかどうかが、次の紹介があるかを決めます。
お客さまが、うちの仕事を一言で説明できていない気がします。
これが、紹介が止まるいちばん多い理由です。紹介の場面は立ち話です。長い説明をする時間はありません。相手が10秒で言える一文があるかどうかで決まります。作り方は簡単で、実際にお客さまが自分の言葉でこちらを説明したときの言い回しを、そのまま使うことです。こちらが考えたキャッチコピーより、お客さまが実際に使った言葉のほうが、次のお客さまにも通じます。
紹介をもらうために、何から始めればいいですか?
既存のお客さまの中から、これまでに一度でも人を紹介してくださった方を書き出すところから始めてください。多くの場合、紹介の大半はごく少数の方から出ています。その方々に対してだけ、対象を具体的に伝える。全員に一律で頼むより、はるかに件数が増えます。名簿は紙でもエクセルでも構いません。
相談だけしたい場合も費用はかかりますか?
初回のご相談は60分無料です。オンラインでも対応しています。これまでにどなたから紹介が来ているかが分かる範囲で構いませんので、お聞かせいただければ、その場で次の一手までは一緒に決められます。無理な勧誘はいたしません。費用対効果が合わないと判断した場合は、その旨をお伝えします。

どこで詰まっているか、ご一緒に見ます

初回のご相談は60分無料です。オンラインでも対応しています。
これまでにどなたから紹介が来ているか、思い出せる範囲で構いません。 その場で、次に誰へ何と言うかまで決めます。無理な勧誘はいたしません。

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