売上が上がらない原因を、3つに分解して特定する
売上が上がらないとき、多くの会社が真っ先に「集客をどうするか」を考えます。
その前に、やることがあります。分解です。
売上は、次の3つの掛け算です。
売上 = 客数 × 客単価 × 購入頻度
売上が下がったということは、この3つのどれかが下がったということです。 どれが下がったかを特定せずに手を打つと、効かない場所にお金を使うことになります。 客単価が落ちているのに広告を増やしても、単価の低い客が増えるだけです。
3つを、順番に確認してください
1客数
確認すること:来ている人の数は、去年と比べて減っていますか
ここが減っているなら、原因は「知られていない」か「選ばれなくなった」かのどちらかです。この2つは対策がまったく違います。知られていないなら露出、選ばれないなら中身の見直しです。混同すると、広告費だけが増えます。
📋 新規と再来を分けて数えていますか。合計だけを見ていると、新規が減ったのか再来が減ったのかが分かりません
2客単価
確認すること:1回あたりの購入額は、下がっていませんか
客数が同じでも、単価が下がれば売上は落ちます。値引きの常態化、安い商品ばかり売れる、まとめ買いが減った。原因はこのどれかです。値上げだけが手ではありません。買い方を変えてもらうだけで単価は動きます。
📋 売れ筋の上位5品目の単価を、3年前と並べたことがありますか
3購入頻度
確認すること:同じお客さまが、年に何回買っていますか
3つの中で、いちばん安く上がるのがここです。すでに買ってくれた人にもう一度来てもらうほうが、新しい人を連れてくるより手間もお金もかかりません。そして多くの会社が、ここを数えてすらいません。
📋 お客さまの「最後に買った日」が分かる状態になっていますか
手をつける順番は、逆から
3つのうち、どれから手をつけるか。 費用対効果の順に並べると、たいてい逆順になります。
| 順 | どこ | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | 購入頻度(すでに買った人) | いちばん安い。連絡先が分かっている相手なので、広告費がかかりません |
| 2 | 客単価 | 買い方の設計を変えるだけで動くことがあり、値上げに踏み切らなくても効きます |
| 3 | 客数(新規) | いちばん費用がかかる。ここから始めると、資金が続きにくくなります |
ただし、これは一般論です。 実際の数字を見ると順番が変わることがあります。 たとえば新規の客数が半分になっているなら、そこから手をつけるほうが早い。 思い込みで決めず、数字を見てから決めてください。
3つの数字を入れて、試算してみてください
いまの客数・客単価・購入頻度を入れると、 どれをどれだけ動かせば目標に届くかを計算できるページを用意しています。 費用はかかりませんし、申し込みも要りません。
売上が「上がらない」のか、「残らない」のか
ここまでは売上の話です。ただ、実際にご相談を受けると 「売上は落ちていないのに、手元が苦しい」という会社が相当数あります。 これは売上の問題ではなく、利益の問題です。分解の仕方も、打つ手も別になります。
利益が残らない会社の原因を、6つに分ける に、そちらの分解を書いています。 売上を増やす前に、こちらを先に読んだほうがいい場合があります。 原因が値付けや採算にあるとき、売上を増やすほど損失が増えるためです。
担当するのは
中小企業診断士(経済産業大臣登録)の吉田直樹が担当します。 ご相談は代表がそのまま担当します。 営業担当が話を聞いて、別の誰かが対応する形ではありません。
よくあるご質問
- 広告を出したほうがいいのでしょうか?
- まず、いま来ているお客さまが二度目に来ているかを確認してください。二度目が無い状態で広告を増やすと、集めた人が同じ割合で抜けていくので、費用だけが増えます。穴を塞いでから水を足す順番のほうが、結果的に安く済みます。広告は、リピートの仕組みが動いてから増やすのが効果的です。
- 客数・客単価・購入頻度のうち、どれから手をつけるべきですか?
- 多くの場合、購入頻度がいちばん安く上がります。すでに買ってくれた人に、もう一度来てもらうほうが、新しい人を連れてくるより手間もお金もかかりません。次が客単価です。新規の客数を増やすのは、3つの中でいちばん費用がかかるので、最後に回すのが定石です。
- データを取っていないので、分解のしようがありません。
- 完璧なデータは要りません。レジや会計ソフトから出せる範囲で十分です。それも難しい場合は、1か月だけ手書きで「何人来たか」を数えるところから始められます。客数さえ分かれば、売上を割って客単価が出ます。まず1か月分あれば、話が推測から事実に変わります。
- 値下げして客数を増やすのは有効ですか?
- 利益率によります。利益率が10%の商品を1割引きすると、その取引の利益はゼロになります。この場合、客数が2倍になっても利益は増えません。値下げをする前に、その商品の利益率がいくらかを確認してください。値下げが有効なのは、利益率が高く、かつ客数が明確に増える見込みがあるときに限られます。
- 業種によって見るところは変わりますか?
- 分解の枠組みは同じですが、詰まりやすい場所が違います。飲食・小売は購入頻度、BtoBの製造業は客単価(受注単価)、サービス業は客数で詰まることが多くあります。ただし例外も多いので、実際の数字を見てから判断します。思い込みで決めると、たいてい外れます。
- 相談だけしたい場合も費用はかかりますか?
- 初回のご相談は60分無料です。オンラインでも対応しています。無理な勧誘はいたしません。費用対効果が合わないと判断した場合は、その旨をお伝えします。
どこが詰まっているか、ご一緒に見ます
初回のご相談は60分無料です。オンラインでも対応しています。
集客の入口(サイト)を見てほしい場合は、無料のWeb診断もあります。
こちらは会社名・所在地・業種の3つだけでお申し込みいただけます。